国のお達しでドコモは通話通信プランと完全に分離した「ギガホ」「ギガライト」を発表したわけですが、皆さん自分の契約内容と「ギガホ」「ギガライト」にした場合の比較、してみましたか?
最大4割も割引くと言われていたわけですが、自分の使用状況だとどうなのか、安くなるのか?など、疑問だらけだったので、自分の使用状況(スマホ+タブレット)で旧プランと比較してみることにしました。
僕の使用状況をベースに、「ギガホ」「ギガライト」にした場合、どれくらい変わりそうなのかお届けしたいと思います。
現在の契約内容まとめ
ドコモで利用中の料金プランは次の通り。
※ずっとドコモ割などの割引、端末サポートなどのオプション、ユニバーサルサービスなどは除いています。またドコモWi-Fi利用料(永年無料で実質0円)も加味しません。
※2年間契約ありとします。
■スマホ(Galaxy Note8)
- カケホーダイライトプラン:1700円
- ウルトラデータLパック(20GB):6000円
- SPモード利用料:300円
■タブレット(11インチiPad Pro)
- データプラン:1700円
- Xiシェアオプション定額:500円
- SPモード利用料:300円
しめて10,500円!
ですが、上記は消費税(1.08%)がかかっていませんので、これらを加味すると11,340円です!
たけー。
※余談ですが、実際請求されてる金額は端末割引や、オプションの端末紛失サポートを加味すると、税込み8195円です。(これでも結構いってるな…)
新料金プラン「ギガホ」で最低利用料金をシミュレーション
では新料金プラン「ギガホ」で最低利用料金をシミュレーションしていきます。
まず、新料金プランを選定する上で条件はなるべく同じようになるよう、例えば「カケホライト」→「ギガホの5分通話無料オプション(700円)」をわざとつけました。
また現在2年間契約をしているので、それも同条件として設定します。
(年間契約なしプランは別途存在し、現行、新料金プランともに設定は出来ますが、倍近い料金が取られますので選択の余地がありませんので本記事では考慮しません。)
結果は以下の通り。
■スマホ(Galaxy Note8)
- 5分通話無料オプション:756円
- ギガホ(30GB):7538円
※音声通話の基本料金、SPモード利用料は「ギガホ」内に統合されたようなので0円
■タブレット(11インチiPad Pro)
- データプラス:1080円
※Xiシェアオプション定額、SPモード利用料は「ギガホ」内に統合されたようなので0円
その代わり、データシェアが500円→1080円に値上りしている。
しめて税込み9,374円!
ん、あれ…30GB(30GB越え時最大通信速度1Mbps)に変わっている割には安くなってる?
新料金プラン「ギガライト」で最低利用料金をシミュレーション
では新料金プラン「ギガライト」で最低利用料金と最大利用料金をシミュレーションしていきます。
条件は「ギガホ」と同じとします。
今回は最低容量の「1GBまでの料金」と速度制限が発生する「7GBまでの料金」でチェックしていきます。
1GBまでの料金
まずは1GBまでに抑えた場合の料金をチェックします。
(まぁスマホ+タブレットを1回線のデータ容量でシェア、というのは現実的ではないですが…)
■スマホ(Galaxy Note8)
- 5分通話無料オプション:756円
- ギガライト(1GB):3,218円
※音声通話の基本料金、SPモード利用料は「ギガライト」内に統合されたようなので0円
■タブレット(11インチiPad Pro)
- データプラス:1080円
※Xiシェアオプション定額、SPモード利用料は「ギガライト」内に統合されたようなので0円
しめて税込み5,054円!
ん~データ容量1GBまでにしても5000円越えはかなり高額な部類というかコスパ悪すぎですね…。
7GBまでの料金
次は7GBまでに抑えた場合の料金をチェックします。
■スマホ(Galaxy Note8)
- 5分通話無料オプション:756円
- ギガライト(7GB):6,458円
※音声通話の基本料金、SPモード利用料は「ギガライト」内に統合されたようなので0円
■タブレット(11インチiPad Pro)
- データプラス:1080円
※Xiシェアオプション定額、SPモード利用料は「ギガライト」内に統合されたようなので0円
しめて税込み8,294円!
うわ~…
ここまで行くんだったら素直に「ギガホ」にすべきですね。
容量の差が23GBあるし。
「ギガホ」・「ギガライト」・旧料金プランまとめて比較
上記で検討したプランを表にまとめると以下のようになります。
料金比較 | 旧プラン | ギガホ | ギガライト(1) | ギガライト(7) |
---|---|---|---|---|
料金(合計) | 11,340円 | 9,374円 | 5,054円 | 8,294円 |
※ギガライト(1):1GBプランとします
※ギガライト(7):7GBプランとします
こうやって割引なしの状態で改めて比較すると、音声通話やデータ通信料は確かに少なくなっているように見えますね。
ただ、なんか「すごい安くなった!」感が全く感じられないですね…
僕がメインで使っているウルトラデータLパック(20GB)の代わりになるプランというのが、ギガホにおいては、30GBしかありません。
30GBを超えた時の通信速度制限は従来のデータプランの128kbpsから大幅に改善されて1Mbpsになっているとは言え、”2年間で機種変更”する場合の”端末サポート”を加味してみると料金は逆転します。
料金比較 | 旧プラン | ギガホ |
---|---|---|
料金(合計) | 6,820円※ | 9,374円 |
※Galaxy Note8は2079円、11インチiPad Proは2106円の端末サポートを税込み前の旧プラン(10,500円)から引いて計算
差は大逆転して2554円安いことになります。
契約する時期がスマホ、タブレット同時という前提で考えると、2年間のランニングコストは次の通りです。
6,315円×24か月=163,680円
9,374円×24か月=224,976円
となります。
その差なんと61,296円!!!
あ~、そこそこのスペックのスマホ1台分買えちゃいますね~…
どうしてこうなった。
まとめ:自分の使い方だと旧プランの方が圧倒的にお得
シミュレーションしてみましたが、自分にとってはほぼ無意味な新料金プランになりそうですね。
記事執筆時、端末の直接割引について、まだ言及されていないので、端末サポートはなくなるけれど、「2年契約するかわりに端末の補助で数万円値引きしまっせ~」という制度がもしかしたら出るかもしれません。
それ次第ですが、上記の通り、差を埋めるには約6万円強の割引が必要になってきます。
月々何らかの割引を2,500円ちょっと割引って、かなり非現実的ですね…。
これは長年利用していたドコモユーザーも、もしかしたら大量に格安SIM、MVNOに流れる可能性がありそうですね~。
今年の新機種の端末割引などの制度にもよりますが、過度な値引きがなくなることが確定した以上、身の振り方を考える必要が出てきそうです。
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