SONYが完全ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン「WF-1000X」の後継機「WF-1000XM3」を発表!
前モデルを愛用している筆者が、「WF-1000XM3」の変化したポイントを「WF-1000X」ユーザー視点で比較しながらご紹介していきます。
- WF-1000XM3 スペック、発売日、価格、商品ページ
- WF-1000XM3の変更点
- 全体のデザインがWH-1000XM3を踏襲
- WF-1000XM3の充電バッテリー兼用ケースは横長からやや正方形に。装着もマグネット式へ変更
- 充電はUSB Type-Cへ
- このサイズにしてクイックアテンションモードを搭載
- タッチセンサー搭載により、音楽再生操作やSiri、Googleアシスタンスなどの割り当てを好きなように変更可能に。
- 左右同時伝送方式により接続持続性を向上。これで動画の遅延も起きにくくなる
- DSEE HXを搭載。どんな音もハイレゾ級へアップグレード
- 待望の左右、個々独立の起動が可能に!AirPods的な使い方が出来るようになった
- バッテリー時間が約3倍に
- 「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1e」を搭載してより高レベルのノイキャン実現
WF-1000XM3 スペック、発売日、価格、商品ページ
スペック、発売日、価格のお浚いをしておきましょう。
WF-1000XM3 スペック
spec | WF-1000XM3 |
---|---|
カラー | ブラック、プラチナシルバー |
型式 | 密閉,ダイナミック |
ドライバーユニット | 6mm ドーム型(CCAWボイスコイル採用) |
連続音楽再生時間(ノイキャンON) | 最大6時間 |
連続音楽再生時間(ノイキャンOFF) | 最大8時間 |
充電時間 | 約1.5時間 |
重量 | 約8.5g×2 |
対応コーデック | SBC, AAC |
付属物 | 充電ケース、USB Type-Cケーブル(約20cm)、ハイブリッドイヤーピース(SS, S, M, L各2個)、トリプルコンフォートイヤーピース(S, M, L各2個) |
WF-1000XM3 発売日
2019年7月13日(金)発売
WF-1000XM3 価格
27,950円(25,880円+税)
WF-1000XM3 商品ページ
WF-1000XM3の変更点
ではWF-1000XM3の変更ポイントを旧モデル「WF-1000X」の使用感を交えながらチェックしていきますね。
全体のデザインがWH-1000XM3を踏襲
まずWF-1000XM3とWF-1000のデザインを比較してみましょう。
ベースカラーはブラックとホワイト系の2色には変わりがありませんが、デザインに大きな違いが出ています。
WF-1000Xの場合は、先端側がクリア素材に対して、WF-1000XM3ではクリア素材が全く無くなっています。また、ノイズキャンセリングの集音マイクが「デュアルノイズセンサーテクノロジー」というものになり、従来、耳の後ろ寄りだったのが、やや前方にポジションを移動。
これにより、新たな機能としてタッチセンサーを搭載することが出来、ワイヤレスヘッドホンの最上位モデル「WH-1000XM3」と同様に、クイックアテンションモードも実現。(タッチセンサー部の解説は後述します)
また全体のカラー配色が前述した「WH-1000XM3」のデザインを完全に踏襲していますね。
マットなカラーに挿し色となる「カッパー」「プラチナシルバー」が映えていてかっこいい。
拡大して見ると、WF-1000Xの時にあったイヤーフックが無くなっています。
イヤーフックがあれば耳の溝に引っ掛けることで、落下防止に役立つのですが、WF-1000XM3では完全に廃止されています。
形状的にWF-1000Xと同様、耳の穴に捻りながら装着するスタイルのままでしょうから、装着感が少し気になりますが、ソニーは『耳の3点で支える「エルゴノミック・トライホールド・ストラクチャー」を採用』『装着部分の素材にハイフリクション・ラバー・サーフェスを採用』することで、装着時の安定性にも配慮したとのこと。後者は摩擦が高く、密閉性が上がり、落ちにくくなるようです。
WF-1000XM3の充電バッテリー兼用ケースは横長からやや正方形に。装着もマグネット式へ変更
WF-1000Xでは横に長細く、左右それぞれのイヤホンが両端に押し込んで装着していましたが、WF-1000XM3からはやや正方形に近ずいて、高さを出しています。
これにより、イヤホン自体がすぐ横に配置されて、AirPodsのような配置になりました。
NFCはWF-1000Xの場合、底面にあったのですが、WF-1000XM3では充電ケースの蓋の内側に移動。
ここでも本体デザインと同様、挿し色が映えていて非常にデザイン性が高く、高級感があって所有欲を満たしてくれそうです。
なお、横長から正方形に近い形になり、手に握りやすくなり、持ち運びがしやすくなるかもしれません。(WF-1000Xの充電ケースの形状も特段持ち運びし難かったわけではないですけど・・・)
僕はAirPodsも使用していますが、「耳からうどん」の部分が、丁度充電ケースの穴に入るよう設計されているので、イヤホンの出し入れが非常にしやすいです。極論、慣れればケースを見なくても収納出来ちゃいます。
WF-1000XM3は、充電ケースへの収納がマグネット方式に変更されており、WF-1000Xの時のように「押し込んで収納する」動作が不要になり、収納性においては恐らく大幅に改善していると思われます。
WF-1000Xの時は「押し込んで収納」が上手くいかず「充電出来ていなかった」ということが結構あったので、収納時にはかなり気を使っていました。(充電ランプが付いているかしっかり確認ないといけなかった)
WF-1000XM3もAirPodsこれに習ったわけで、イヤホン自体の出し入れがし易くなりそう。
充電はUSB Type-Cへ
WF-1000Xの充電は、充電ケースのmicro USB type-Aを使用して充電していたわけですが、今回から待望のUSB Type-Cケーブルに対応。
同梱にも短めのUSB Type-Cが同梱されています。
2019年に入り、やっとこさガジェット関連の端子がUSB Type-Cに統一されつつありますが、WF-1000XM3もついに実現しましたね。
これで持ち運びのケーブルをUSB Type-Cに統一できる!という人も多いのでは?
このサイズにしてクイックアテンションモードを搭載
クイックアテンションモードは「WH-1000XM3」などのヘッドホンに搭載している機能。
クイックアテンションモードの起動はハウジング部分を手で覆うしかなく、WF-1000Xでは物理的なサイズの影響でこの機能は搭載されませんでした。(アプリで外音取り込み(ボイス)が可能で似たようなことは出来ましたが、クイックアテンションモードより、ノイズキャンセリングが聞いているので、聞き取りにくかった)
WF-1000XM3では、先でご紹介したノイズキャンセリング用マイクの位置や、イヤホン自体の形状変更により、タッチセンサー部を新たに実装し、タッチ操作をプラスすることでクイックアテンションモードを起動させることが出来るようになりました。
WF-1000Xを使っていてもクイックアテンションモードはあると便利な機能だなと思っていたのでこれは使えそう。
タッチセンサー搭載により、音楽再生操作やSiri、Googleアシスタンスなどの割り当てを好きなように変更可能に。
タッチセンサーの搭載により、クイックアテンションモードが実現したわけですが、ソニーはこのままでは終わらせず。
なんと、タッチセンサー部分に各種機能の割り当てを出来るようにしています。
音楽の停止、再生や曲送り、戻し、ボイスアシスタントや、ノイキャンのON、OFF、それにクイックアテンションモードの起動を左右のイヤホン個別で設定出来るとのこと。
左右独立で駆動することを考えると、左右どちらも同じ割り当てにしておいた方が無難でしょうね。
左右同時伝送方式により接続持続性を向上。これで動画の遅延も起きにくくなる
今回のWF-1000XM3からは「左右同時伝送」により左右のイヤホンをBluetoothで接続することで、WF-1000Xの時のような左右のイヤホンのペアリングミスや、動画の遅延を改善したとのこと。
動画の遅延に関しては、使う端末で高頻度で発生しているので、WF-1000XM3からはこの悩みが解消されそうです。
DSEE HXを搭載。どんな音もハイレゾ級へアップグレード
アプリでON、OFFに出来るDSEE HXを搭載。
CD音源などの圧縮音源をハイレゾレベルまでグレードアップ・アップスケーリングしてくれます。
ハイレゾワイヤレスのLDACは消費電力が高い影響で、搭載端末がWH-1000XM3などの比較的大柄なヘッドホンに集中しています。
WF-1000XM3においても、バッテリー問題は重要だったようで、LDACには関しては非搭載。
代わりに、消費電力が抑えられるDSEE HXを搭載し、LDACの補完を行なっているみたいですね。
待望の左右、個々独立の起動が可能に!AirPods的な使い方が出来るようになった
AirPodsユーザーでもある僕が、WF-1000Xに搭載していて欲しいと思っていた機能が、「左右個別での使用」出来る機能でした。
AirPodsでは左だけ使用、右だけ使用ということが出来て、必ずしも両耳に装着している必要はなし。
じゃあWF-1000Xにおいてはどうなのよ?って感じですが、WF-1000Xは主体で左のイヤホンで、右はその補助をしている、という接続方法でした。なので単体動作は左だけ、という制限がありました。
WF-1000XM3ではこれを見事に改善し、左右個別での独立駆動が出来るように。
バッテリーも節約することが出来るので、この機能向上はとてつもなく嬉しい!!
バッテリー時間が約3倍に
WF-1000Xでの不満点の一つでもある「バッテリー問題」。
実質の駆動時間は2時間程度とかなり短かったですが、WF-1000XM3は本体単体で6時間の駆動が可能とのこと。これはノイズキャンセリングONの場合だそうで、ノイキャンを切っている場合だと最長8時間だそうです。
もし片側ずつ使用するとすると、最長16時間までバッテリー駆動出来るので、超ロングライフ。
また10分間の高速充電で90分程度の使えるバッテリー充電が可能とのこと。
このサイズしてこのバッテリー、バケモノレベルです。
「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1e」を搭載してより高レベルのノイキャン実現
WH-1000XM3に搭載されている「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1」をワイヤレスモデルにカスタムしたのが「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1e」とのこと。
このプロセッサーにより、適時高品質なノイズキャンセリングを実現できるようで、WH-1000XM3ユーザーである僕からすると発狂もの。よくぞこのサイズに押し込めたな、と思いました。
次のページでは、WF-1000XM3の製品画像や、先行動画レビューをご紹介。
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